臨床研修病院群プロジェクト
群星沖縄
MURIBUSHI OKINAWAABOUT
群星沖縄(むりぶしおきなわ)とは- よい医師を育てる
- 『よい医師を育てる』という一点で協力し、基幹型病院と協力型病院・施設で病院群を形成し、相補的に研修医教育を担う臨床研修病院群プロジェクト。
それが、群星沖縄(むりぶしおきなわ)です。
沖縄の方言で、夜空に燦然と輝く群星のことを”むりぶし”といい、沖縄の歌の中にも出てきます。
「明日の臨床医を夢見る日本全国の医学生へ、医師としての第一歩を沖縄で踏み出してほしい」
「研修医ひとりひとりに、満天の星のごとく志高く輝いてほしい」との思いをこめました。
群星沖縄ロゴマーク
- 7つのコンセプト
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- 1多数の研修病院が思想信条を超え、一致協力して、沖縄ひいては日本の明日の良き臨床家を育成する
- 2多数の病院群で環境を整えることにより、研修医にとってベストの研修プログラム、ベストの教育環境を構築する
- 3グローバル・スタンダードの医療を実践する
- 4Common Disease中心の救急、プライマリ・ケア研修を実践する
- 5米国との医学医療交流を通じ、Faculty Developmentに力を注ぐ
- 6研修医の欧米臨床留学制度を確立する
- 7研修医と共に医療の質を向上させる
INTERVIEW
群星沖縄臨床研修センター長 インタビュー群星沖縄臨床研修センター臨床研修病院群プロジェクト
プロジェクトリーダー兼センター長
専門分野:総合診療
Dr.徳田 安春
プライマリ・ケアと救急診療、
そして全人医療とグローバルスタンダード
- 群星沖縄のコンセプトは?
- 私の恩師である宮城征四郎先生(現名誉センター長)が、病院群のアライアンスを作成し、効率的な研修プログラムを提供しようという想いから始動しました。研修目標としては、プライマリ・ケアと救急診療、そして全人医療とグローバルスタンダードを掲げ、おかげさまで今までに数百名以上の研修医が卒業し、日本国内だけでなく、世界を舞台に活躍する医師を育ててきました。
また、卒業した医師は、それぞれの病院において臨床の最前線に立ち、急性期の患者様のケアを行いながら医療チームの重要なメンバーの1人として貢献するといった点では、沖縄の地域医療を支える非常に大きな役割を担っています。
- 群星沖縄の特別な点は?
- 全国的には大学病院を中心にこのようなプロジェクトを手がけているが、民間の医療機関が集結し、大学プログラムとは全く独立した形で発展しているところは全国でも珍しいことかと考えます。
基幹型が8病院、協力型が20病院、計28病院が力を合わせることで、研修医にとってもベストなローテーションが組む事ができ、施設毎の得意分野を活かしたカスタマイズが出来るという点は特別だと思います。
- 8つの基幹病院における、おもと会の特長。
- 大浜第一病院は那覇市を中心としたエリアで医療のリーダー的役割を果たし、救急診療にプライマリーケア診療、高度先端医療など多様な医療ニーズに対応できる今なお重要性が高い病院であると感じています。
研修医にとってこれほど理想的な研修の場はなく、教育熱心な指導医師、看護師、薬剤師の医療チームが一丸となって研修医の学習を助けようという気持ちを持っており、学習環境が充実している素晴らしい施設だと感じています。
- 研修医におけるグローバルスタンダード人材の意義とは?
- 世界各地で医療活動を行おうとする際に、地域によっては医療リソースが十分ではない場所も出てきます。そのような環境下において、過不足がない適切な医療を提供するには、検査ではなく診察だけでも多くの病気を診断し、診察に基づいて適切な検査を行うことが、最終的に患者様のためにもなる効率的な医療であり、医療全体のコストも適正になるかと考えます。
その為にも、我々はミシガン大学と連携し、大学の教授でもありながら医師でもある方を毎年お招きし、各施設を訪問しながら教育回診を行っています。その際には、もちろん英語でのディスカッションや会議になるため、語学は必須条件となり、ひいては世界のどこへ行っても医療活動ができる医師を育てています。
- 群星を実施してきた中で、代表的な思い出はございますか?
- 旧大浜第一病院時代に研修医として参加していた一人に岡田医師という方がいらっしゃいます。
現在は、国内トップ企業の総合内科の責任者として活躍していますが、彼が研修医時代に体験したカンファレンスの内容を1冊の本にまとめて出版したところ、今では全国的にも有名な本となりました。
本の舞台ともなったここ大浜第一病院に足を運ぶ度に、何か特別に感じるものがあります。
『Dr.宮城の白熱カンファレンス〜診断のセンスと臨床の哲学』
- メッセージ
- 初期研修は基本的臨床能力を身につけ、これから医師として成長していくためのプロフェッショナルリズムを培うプログラムです。知識や技術だけでなく、思考や態度などのマインド部分を磨き、これらを身につけるためにも、救急診療やプライマリーケア診療、高度先端医療など幅広い分野をカバーしている急性期病院で学ぶことが、将来医師としての成長を考えても重要な経験になると考えます。
医師になった後とは言わずとも、医学生時代に直接病院へ見学や実習に参加することで、現場のトレーニング状況を経験し把握することもできますので、そちらもオススメします。
是非、多くの方が大浜第一病院のプログラムに参加希望していただきたいと思います。