作業療法学科 専任教員 M.Sさん
INTERVIEW
インタビュー- Q1おもと会入職した志望理由は?
- 私は作業療法士になって15年目になります。
臨床での出会いや経験は数え切れず、多くの患者様に作業療法士として育てて頂きました。
経験を重ねるごとに作業療法の面白さや奥深さを感じ、やりたいと思うことがある反面、何かに縛られているような感覚から抜け出せず悶々としている時期がありました。
特に、後輩が作業療法としてやっていることが説明できなかったり、自信がなかったり、理学療法のようなことをしている姿を見て、一緒に働いているのが辛い時期がありました。気にしなければいいのですが、作業療法の面白さや奥深さを感じている時期でもあったので、とても残念でした。
そんな中、9年目を迎えた頃に“教育分野”に声をかけて頂きましたが、考えてもいなかった領域であった為、一度はお断りしました。
それでもおもと会(沖縄リハビリテーション福祉学院)へ志願した理由は、私が感じた作業療法の面白さや奥深さを学生へ伝えることへの挑戦。そして、声をかけて頂いたのも何かのご縁だと思い、作業療法士として成長できる次なるステージと考えるようになったからです。
- Q2先輩や上司はどのような人ですか?
- 本校の作業療法学科には12名の教員が在籍しており、ライフステージはもちろん、経験年数、専門分野も異なる個性豊かな職場です。
ベテラン作業療法士と共に働くとても貴重な機会です。
また、私にとっては先生でもあり、先輩・後輩であり、いつでも的確な助言をしてくれる頼れる方ばかりです。
沖縄県で作業療法士の免許取得ができるようになったのは本校設立以降であり、今では多くの卒業生が県内外の施設で働いています。
しかし、多くの作業療法士がいる中でも、いわゆるベテランと呼ばれる作業療法士に出会い、一緒に働く機会はなかなかありません。
その方たちもこの先十数年で引退されていきます。
医療が日々進歩する中で、技術や知識は常に上書き保存されていきますが、苦難や古き良き時代から学ぶこと、大切なことがあると思います。
だからこそ、ベテラン作業療法士と一緒に働ける貴重な機会だと思います。
- Q3今後の目標は?
- 作業療法士は、「一人ひとりの思いや生き方を支援すること」ができる職業です。
多様性を必要としますが、私自身に合っていると感じています。
おもと会(沖縄リハビリテーション福祉学院)へ入職してから、環境は臨床現場から教育現場、対象は患者様から学生、内容は治療から教育へと大きく変化しました。働く場所は変われど、『一人でも多くの患者様が、作業療法士との関わりの中で幸せを感じて欲しい』と思っています。
だからこそ、微力ではありますが臨床現場で一緒に働きたいと思える作業療法士、患者様に一生懸命関われる作業療法士を育てていきたいと思っています。
また、入職当時は人前で話しをすることが苦手で、初めは決められた内容を話すことで精一杯だったのが、今では自分の言葉で相手の反応を見ながら話す余裕が持て、自分らしく伝えることができるようになってきたと感じています。
まだまだ発展途上の段階ではありますが、いつか故スティーブ・ジョブズ氏のように堂々と、そして人の心を引き付けるような話し方が出来るようになりたいです。